材質
ミネバリ
ミネバリ
カバノキ科の落葉樹で、「斧折れ(おのおれ)カンバ」という俗称があるほどに堅く、粘りがあります。
その丈夫さから、ミネバリで出来た櫛は親子3代に渡って使えると言われています。
お六櫛の他に、印材・そろばんの玉などにも使用されています。
お六櫛の由来
享和年間の頃、「お六」という美しい乙女がいました。
お六の美しさは近郷近在に知られていましたが、大変な頭痛持ちでした。
ある日、御嶽大権現に願掛けをし、「ミネバリの木を伐り、櫛を作って髪を梳けば必ず治る」というお告げがありました。
お六は早速そのお告げ通りにミネバリで木櫛を作り、髪を梳かしました。
すると日ならずしてお六の病は全快しました。
以後、お六は同じ梳櫛を作り、多くの人に分け与えたところ大変な評判となり、全国に知れ渡りました。