工房様との商談の様子。「陶工房 尚心窯 」様、「小坂田工房」様。

木曽くらしの工芸館では、3月のリニューアルオープンに向け、木曽漆器から木工、陶器など様々な製品にについて商談中でございます。
今日は、塩尻市の伝統工芸品である洗馬焼を手掛ける「陶工房 尚心窯」様と、山葡萄やクルミの木皮で手作りの製品を手掛ける「小坂田工房」様とのお打ち合わせの様子をご紹介致します。
新しくなる売場では、作り手さんとその方がもつ独自の技術や想いにスポットを当てながら紹介と共に展示販売を予定しております。
店内では、確かな技術で制作された素敵な製品がずらりと並びます。お楽しみにお待ちくださいませ。

「陶工房 尚心窯」
※寺西 尚子さん
〒399-6461 長野県塩尻市宗賀1652-3
TEL:0263-53-2178
※江戸時代の末期から塩尻市の本洗馬で土地の人々の暮らしのための陶雑器が上条窯、山崎窯、信斉窯等で盛んに焼かれていました。
 明治初期には大量に作陶され遠く東海・関東・北陸方面にも出荷されていたことが長野県町村誌(明治九年)に記されています。
 洗馬焼の陶土は鉄分と細石粒多く含み土味を呈します。飴釉の上に白釉を流しかけたものが多く、木灰釉や黒釉のものも焼かれその素朴さは親しみと安らぎを与えてくれます。手作りの伝統を守り民芸の美を求め、楽しく作陶しております。

「小坂田工房」
〒399-0712 長野県塩尻市塩尻町1113-1
※田中 のり子さん
TEL : 0263-53-7241
※山葡萄の蔓の皮やクルミの木皮を使ったバックや小物などの工芸品を制作しております 。自分で山に蔓皮などの材料を取りに行き、 全て手で編み込んで作っていきます。自然の蔓は曲がっていたり、真っ直ぐだったり、硬かったり、柔らかかったりで中々言うことを聞いてくれないものもありますが、それをいかに自分流に出来るかがおもしろいところです。

尚心窯 寺西 尚子さん。洗馬焼の製作工程や難しい点など直接お話をお伺いさせていただきました。
洗馬焼は日用品であり、日常生活で沢山使ってもらいたい。形も水分の含有量によって微妙に異なってきますので、手造りの味わいを愉しんでいただきたい。
大きな壺型からかわいいカップ類まで沢山の種類がございます。
工房ギャラリー内では沢山の洗馬焼をご覧いただけます。(要予約)
素焼きの状態。釉薬は3日かけて塗り上げていきます。釉薬の垂れ具合はその時の窯の状態で決まり、一つ一つ表情が異なってきます。
小坂田工房。田中のり子さんのギャラリー内。山葡萄の皮を使った素敵な製品が沢山ございます。
去年の木曽くらしの工芸館での展示の様子。
ご自身で自ら山に材料を取りにいき、自然の表情をそのまま活かし、使い手を意識した物づくりに励んでおられます。
冬の小坂田池。池のすぐ近くに小坂田工房を構えておられます。