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長野冬季オリンピック入賞メダル

長野冬季オリンピック入賞メダル

1998年に開催された長野冬季オリンピックは、数々の感動を残してくれました。
栄光を勝ち取った選手をたたえ、その胸に輝くメダル...。
冬季大会のメダルは開催地の個性が表れるのが特徴で、長野冬季オリンピックのメダルは、木曽漆器の技術を中心部に、外枠に金、銀、銅を組み合わせています。
木曽平沢の漆器職人 伊藤 猛さんによって発案され、「木曽くらしの工芸館」の工房にて、丹念な技で仕上げられました。
この栄光メダルは、長野県の代表的な伝統工芸である木曽漆器と日本を代表する企業セイコーエプソンの金属ベースと造幣局の鋳造と七宝の技術が融合して制作されました。
漆器部分のベースは真鍮(しんちゅう)板です。
この上に、下塗り、中塗りを重ねた上に蒔絵を施し、更に塗りを重ねて艶を出していきその工程は実に30段階にも及んで制作されました。
木曽漆器職人の若手18人がこの制作プロジェクトに取り組み、卓越した技法と意匠は、感動の喜びを世界に響かせました。

現在、木曽くらしの工芸館内にて実物を常設展示してあります。

  金メダル 銀メダル 銅メダル
直径 8cm 8cm 8cm
厚さ 9.7mm 9.7mm 9.7mm
外枠材質 純銀 金6gメッキ 純銀 いぶし仕上げ 丹銅(銅:950亜鉛:50)
重さ 256g 250g 230g
七宝面

オリーブをあしらったリング状の外枠の中に『朝日』を蒔絵により表現し、一番前面には七宝焼で仕上げたエンブレムを添えました。漆面の文字は、精密金属加工技術によって形成された文字です。

漆面

漆による手法を中心にデザインされています。信州の山々の朝焼けを蒔絵で表現し、 その山並みの上に蒔絵によるエンブレムが咲き誇っています。競技種目ごとの区別化は精密金属加工技術によって形成されたピクトグラムにより行っております。