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魅力満載 木曽漆器について

木曽漆器の成り立ち

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木曽漆器の始まりは今から約600年前にさかのぼり、木曽平沢は、慶長3年(1598年)に奈良井川の左岸にあった道が右岸に付け替えられたことを契機に、周辺の山林付近に生活していた人々がその道沿いに居住することで、集落が形成されていったと考えられています。
この道は、古代・中世では「吉蘇路」や「木曽路」などと言われていましたが、徳川幕府により慶長7年(1602年)に中仙道の一部として整備されました。このようにして成立した「木曽平沢」には、江戸時代初期に、
楢川村平沢(当時は奈良井村平沢)地域で、漆塗りが行われていた家があったと伝えられており、また、この頃には檜の利用が確認されており、檜材を加工して得られる薄板、いわゆるヘギを利用してメンパ(弁当箱)などを作る「曲物」産業が徐々に盛んになっていき、檜物細工や漆器などの生産で生計を立てていくようになりました。
さらに詳しくはこちらをご覧下さい。




木曽漆器の発展

木曽の豊かな天然良材を活かして作られる木曽漆器。
木曽の長い歴史の中で、「木曽堆朱」、「塗り分け呂色塗」、「木曽春慶」などの代表的な技法が生まれ、多くの名品が作られました。昭和50年(1975年)には、木曽平沢を中心として国の第一次指定「伝統的工芸品指定産地」となり、日本を代表する漆器の名産地として発展していきました。
※木曽漆器の紹介について、こちらのページも詳しく掲載しておりますので是非ご覧下さい。


木曽の伝統的な塗り技法のご紹介


   木曽堆朱(きそついしゅ)
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木曽漆器の代表的な塗技法であり、まずたっぷりと漆を含ませたタンポを使って「型置(模様づけ)」を行います。型置された凸凹のできた面に彩漆を何度も塗り重ねていきます。
(通常12回~18回)。表面が平になったら、水ペーパーと砥石で塗面を研磨すると木の年輪に似た独特の模様が表れ、伝統的な木曽堆朱塗となります。現在では色彩も沢山あり、様々な木曽堆朱塗がございます。
木曽くらしの工芸館では、堆朱の研ぎ出し体験も行っております。お気軽にお問い合わせ下さい。お申込みはこちらから。

   木曽春慶塗(きそしゅんけいぬり)
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自然乾燥された原木(針葉樹)をへギ包丁などを使って柾目(まさめ)に裂いたヘギ板で木地をつくり、薄紅色の彩漆で色づけした後、生漆を何度も摺り込みます。そして最後に透明度の高い春慶漆を塗って仕上げます。
木曽春慶塗は木地のもつ柾目の美しさが際立つ木曽の伝統的な塗技法の一つです。

   呂色塗り分け塗(ろいろぬりわけぬり)

roiro-001.jpg砥石を使って錆研ぎを行い木曽地域では「ジヌリ・ナカヌリ」と呼ぶ独特の中塗りを施した後、多種の精製彩漆を用いて塗り分け作業を行った後、コキ研ぎをし
て、上塗りをして乾燥後、やわらかな木炭の粉末で磨き、さらに鹿の角の粉末に菜種油と砥の粉を混ぜて丹念に艶出しをして仕上げる。
鏡面のように研ぎ澄まされた漆地に漆工の至芸を見れます。



   沈 金(ちんきん)

体験(沈金).JPG艶やかな漆器に刻み込まれた金銀の模様です。沈金は室町時代に中国より伝わり発展した技法です。漆塗りの表面に沈金刀で絵や模様を浅くミゾ彫りし、生漆をつけ
て乾ききらないうちに金箔、金粉などを押し込んだ後、余分な部分を拭きとって仕上げていきます。沈金刀の緻密な動きから始まった技法によって立体的に浮かび上がっ
た文様は、沈金の最大の魅力といえます。
木曽くらしの工芸館では、沈金の体験学習も受付けております。お気軽にお問い合わせ下さい。お申込みはこちらから。

     蒔 絵(まきえ)

makie-001.jpg日本の漆工が世界を代表する芸術として高く評価されるまでになった理由のひとつは、蒔絵の描き出す優美で繊細な黄金の輝きにあると言われています。漆で絵
や模様を描き、その上に金粉や銀粉、顔料などを蒔いて仕上げる、最高級の技術が要求される技法です。
蒔絵には平蒔絵(ひらまきえ)・研出蒔絵(ときだし
まきえ)・宍合研出蒔絵(ししあいときだしまきえ)・高蒔絵(たかまきえ)など数々の手法があります。




代表的な木曽漆器の商品

 木曽ひのき 摺漆箸

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木曽ひのき材を使用したお箸です。
お箸の表面に漆を摺り込ませて仕上げております。

木曽ひのき特有の軽さに、持ちやすく、また、麺類などを掴んでもすべりにくいといった特徴の人気のお箸です。
 木曽くらしの工芸館で販売致しております。
詳しい内容はこちらをご覧ください。



 木曽堆朱 お盆

12141855_4944d82db882f.jpg木曽の代表的な塗技法「木曽堆朱塗」のお盆です。
何重にも塗り重ねられた彩漆が、とても綺麗な斑模様となっております。
ご自宅使いはもちろんの事、お祝い事や記念品としてもお使いいただける一品です。
木曽くらしの工芸館で販売致しております。
詳しい内容はこちらをご覧ください。


  摺漆塗 合わせ小判弁当

01181355_4972b625c11f7.jpg木曽では、「メンパ」とも呼ばれています。古くから奈良井で作られてきた伝統的な形のお弁当箱です。
茶褐色の摺漆塗の奥に木目が綺麗に浮かぶ、渋い色合いの落ち着いた仕上となっております。

全て天然の材料を使ったこだわりの逸品です。(木曽ひのき、さわら) ご飯が冷めても美味しくいただける優れた機能をもつお弁当箱です。
木曽くらしの工芸館で販売致しております。
詳しい内容はこちらをご覧ください。