暖かいですね!
今日はお花見には調度いい日和らしいですよ。。
さて、五回目の作業日記になりました。
今日は、【目止錆付】の作業についてご紹介致しますね!!
目止錆付とは?
前回紹介した木地固めを行った上に錆土を塗っていく作業であります。
この処置しないと後々気泡などになってしまう為、
大変重要な工程なのです!
左手に持っているのが、錆漆でございます。。
箆を使って木地の木目にある小さな穴を塞ぐように塗ります。。
錆漆を塗る事によって木地の強度も増します。。
わかりにくいですが、
写真の右に見える白い筒みたいなのに、
生漆が入ってます。
この生漆と錆土(水を少し含みます)
を
合わせた物が箆に付いている錆漆です。
錆については下の写真でお話します。。
この隕石みたいなのが【錆土】の正体です。。
平沢のエース的存在なんですよ。。
この錆土は、奈良井地籍マキヤ沢から産出された粘土であり、
発見時期は諸説があり明らかではないですが、
明治初期には発見されていたとの推察がされています。
この土の発見によって、
それまで春慶塗りや簡単な塗りたての技法しか
持たなかったこの産地に【下地付け】という
本堅地漆器への大躍進をもたらしたのです。
漆器産地を形成する大きな要因となりました。。
なんだか凄い感じがしますよね?
これが、生漆と錆土を混ぜた錆漆のアップです。。
中々弾力があって、
埋めてやるぜっ!
みたいな気迫が伝わってきます。。
つづく・・・